7月6日(土)に、建築学科の専門選択科目のバウビオロギーⅡ(2年生:46名)の授業の一環として、恒例の課外授業を実施しました。今年の内容は以下のとおりです。
(1) 神津牧場近くの民有林(下仁田森林組合管理)での下草刈り体験
(2) 世界遺産 荒船風穴の見学
(3) 小井土製材(下仁田町)の見学
梅雨で天候が心配されましたが、幸い雨が降ることなく、標高1000mでの草刈りはむしろ寒いくらいでした。鹿に若木を食べられてしまい、何回もスギを植林しており、加えて雑草を刈ってやらなければ木は育ちません。風穴には新たに冷風体験室の小屋もできており、環境整備も少しずつ進められています。小井土製材所では、原木の丸太から、皮をむき、角材に製材し、バイオマスによって乾燥するプロセスを教えていただきました。近年アメリカへの輸出もあり、木材のグローバルな経済活動もみえてきます。百聞は一見にしかず。座学をとおしての「形式知」に対して、五感を通して群馬の自然を学ぶ「暗黙知」が学生の心の栄養になればと思います。バウビオロギー(建築生物学)は健康と環境に配慮した住まいづくりを学ぶ新たな建築学であり、日本では2001年以来、本学でのみ開講されています。
ご協力いただきました、下仁田森林組合、下仁田町教育委員会、小井土製材様に感謝申し上げます。(担当教員:石川恒夫)
杉苗を守るための下草刈り
世界遺産 荒船風穴での冷風体験
小井土社長の案内のもとでの製材所見学