令和4年7月30日(土)から8月2日(火)にかけて大阪で行われた,第12回国際環境触媒会議において,生命工学領域の星淡子准教授が発表を行い,ポスター賞を受賞しました。この成果は生物機能化学研究室の卒業生及び現卒研生による研究成果です。また北海道教育大学函館校の松橋博美教授との共同研究になります。
本発表では,生体適合性の高い医療材料の開発を目指して,群馬県産の豚より抽出したコラーゲンに酸化チタン光触媒を混合し紫外線の照射することでコラーゲンゲルの硬さ等の特性に大きな変化をもたらすことを明らかにしました。光触媒をコラーゲンの硬化に使う試みは,これまでに例がありません。
本学会は,環境に関わる触媒研究の成果の国際的な発表の場として,1995年にイタリアのピサで第1回が開催され,その後ほぼ2年に一度開催されています。前回開催は,2020年のマンチェスターで,日本では2001年に東京で開催されて以来です。今回は,対面と遠隔のハイブリッド形式での開催で,発表件数は,Plenary Lecture 4件,Keynote Lecture 16件,口頭発表182件,ポスター発表175件でした。