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【工学デザインプログラム】個展開催のお知らせ 「1000 fragments - Dance with Hallucinations」田所准教授

2024年5月27日

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本学、建築都市環境工学郡、工学デザインプログラム主担当の田所淳准教授が5月27日よりマーチエキュート神田万世橋内のギャラリーJAPAN ART BRIDGEにて個展「1000 fragments - Dance with Hallucinations」を開催中です。生成AIを用いて作成されたメディアインスタレーション作品を展示しています。

場所: JAPAN ART BRIDGE (S1区画)
会期: 2024年5月27日 - 未定

展覧会情報
https://japanartbridge.com/tadokoroatsushiexhibition/

ステートメント

2018年、私は「100 fragments」という作品を発表した。この作品は、100のコードの断片 (Fragment) から構成されていて、コードを視覚的に認識可能な限界まで時間的に圧縮して実行して表示するというものであった。作品を構成する100個のコード (Fragment Shader) は時間をかけて全て人力で作成した。  

それから6年が経過した2024年現在、生成AIの発展によってコードによる表現の様相は大きく変貌している。プロンプト (AIに与える指示) を工夫することで、画像や音楽、さらには映像までAIによって生成できるようになった。その表現力や精度は日々向上している。 

本作品を制作するにあたって、以前発表した「100 fragment」を構成する100種類のコードを生成AIに学習させ、そこから1000個のコードを新たに生成した。それらのコードから生みだされるアニメーションを用いて本作品は構成されている。新たに生みだされたコードは全てAIにより生成されたもので、修正は加えていない。  

もちろん、AIに指示を与えるとすぐに理想の表現が生まれるわけではない。生成されたコードを実行して確認しながら、指示するテキストに修正を加え、時には偶然生まれた成果を取り入れながら、少しずつ理想とする表現へと近づけていく。この作業を行っている過程で、私はAIとダンスを踊っているような感覚を覚えた。AIが生み出す様々な幻覚 (Hallucination) を受けとめながらステップを合わせて共作していく。こうした創作方法は今後一つの大きな潮流となっていくように思う。 

 展示作品 

「1000 fragments - Dance with Hallucinations」 
インスタレーション (モニター、メディアプレイヤー)