生命工学領域・福地研究室の安保研究員が筆頭著者である論文が公開されました.本論文は,高精度でタンパク質立体構造を予測プログラムとして近年注目を集めているAlphaFold2が,タンパク質中で立体構造を保持しない天然変性領域をどのように予測しているかを調査したものです.特に,天然変性領域中で他の分子と結合し過渡的な構造を形成する領域(ProS)の予測に注目し解析しています.本研究により,既知のProSの1/3程度はAlphaFold2によりよく予測できること,その中でAlphaFold2の予測スコアが高いもの,低いものでは,ProSが構造を形成したときに,その構造に特徴があること,などを見出しました.
How AlphaFold2 predicts conditionally folding regions annotated in an Intrinsically disordered protein database, IDEAL.
Anbo, H., Sakuma, K., Fukuchi, S., and Ota, M. Biology, 12, 182, 2023. 10.3390/biology12020182