前橋工科大学大学院工学研究科は、博士前期課程ならびに博士後期課程を設置しており、科学と工学を基礎に、現代社会が一層の快適性、安全性、持続可能性をもちうる方向性の探究と、そのための高度専門技術者と研究者を育成しています。前期課程は建設工学専攻、建築学専攻、生命情報学専攻、システム生体工学専攻、生物工学専攻の5専攻をもち、各専攻の専門性を高めるとともに、地域から広く世界までを活動の場とし、社会の要求にこたえうる高度専門技術者の教育にあたります。後期課程は、環境デザイン分野と生命工学分野を1専攻に置き、各々の分野での専門性を深めることはもちろん、分野の枠を超えて思考・実践できる研究者の養成を目指します。
大学院工学研究科は創設以来、昼夜開講制をとっています。そのため、前期課程では社会人学生でも2年の修業年限で修士の学位を取得することができます。また後期課程では修業年限短縮制度を設けており、実績や経験の評価にもとづき、3年以内で博士の学位を修めることも可能としています。こうした教育・研究を実現するため、地域の諸大学や研究機関、企業や行政などと、さらには海外の大学とも積極的な連携を推進していきます。
前橋工科大学は平成9年4月に設置されましたが、4年後には博士前期課程(平成 13年4月)、さらに2年後には博士後期課程(平成15年 4月)が開設されました。平成19年4月の大学改編に際して現行の前期課程5専攻体制となり、平成25年4月には公立大学法人前橋工科大学への移行にあわせて、博士後期課程を1専攻としました。これからも「地域の知的創造拠点」として、人と科学・工学が紡ぐ21世紀の社会を創出することをテーマに、体制・内容ともさらに充実させていきたいと思います。