(1) 研究テーマが明確であること。
問題意識が明確であり、研究の社会的意義や必要性が適切に述べられていること。
(2) 専門分野に関する十分な知識を有し、先行研究を的確に検討していること。
当該分野の従来の研究を系統的に把握し、自身の研究の位置づけが明確である。
(3) 研究資料の収集や取扱いが適切であり、分析や考察が妥当であること
研究目的に応じて、研究方法と分析結果が妥当であり、明確な結論が導かれている。
(4) 論理や叙述が一貫性を有していること。
研究の目的と方法、分析、考察の各過程において、論理が一貫している。
(5) 形式や表記が適切であること。
論文として適切な体裁をもち、引用等が適切に表記、表現されている。
(6) 新たな観点や知見を含み、独自の考察をもっていること。
独創性、新規性に優れ、該当研究分野の進展に寄与するものと認められる。
研究の概念や方法、明らかにした「事実」や「法則」のいずれかが新規であり、または、既往の方法の改良や異なる分野からの応用において独創的であること。
従来の定説を変え得る新規事実を明らかにした、あるいは新たな論理・技術の開発等になり得る発展性があること。また技術の向上、あるいは学術上価値のある有用な事実が証明できる有用性があること。論拠・論旨・研究の手法が実証されるか、妥当性と信頼性が担保され、一定の主題のもと実証可能な成果・結論が得られていることを博士学位論文審査の評価基準とする。