前橋工科大学 研究・産学連携推進本部
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研究分野

ゲノム、エピゲノムに関する技術開発

ゲノム生物学研究室
担当教員:山下 聡

細胞はゲノムに生物としての情報を、DNAメチル化などのエピゲノムに細胞としての役割や環境への応答の情報を記録するが、これらの情報の異常はがんをはじめとする生活習慣病にも関わることから注目されている。当研究室ではゲノムおよびエピゲノムについて、異常の解析方法の開発、異常を起こす化学物質の探索系の構築、データマイニングなどに取り組み、人々の健康な生活に貢献することを目指している。

主な研究成果

一見正常な組織における微量のエピゲノム・ゲノム異常の解析方法の開発とその応用による発がんリスクマーカーの開発を進めてきた(前任の国立がん研究センターにおける成果)。ピロリ菌に感染したヒト胃や、喫煙者の食道等の、発がんリスク因子に曝露した正常組織におけるDNAメチル化異常の存在を実証、ピロリ菌感染はメチル化されないはずの転写されている遺伝子をもメチル化する特別な力を持っていることを示した(Yamashita et al. Clin Epigenetics, 2019)。次世代シークエンシング技術を用いた超低頻度の変異解析法を開発し(Ueda et al. PNAS, 2022; Yamashita et al. Cancer Lett, 2017)、DNAメチル化異常と突然変異の重要性の比較を実現した(Yamashita et al. PNAS, 2018)。胃がんリスクを最も高感度に反映する遺伝子を同定、胃がんリスクを判定するメチル化マーカーを開発した(Maeda et al. Gastric Cancer, 2018)。

どのような産学官連携ができるか

試料の準備・処理から次世代シーケンサー等による解析・情報解析まで、すなわちゲノム、エピゲノム解析について総合的に相談することができる。

SDGs該当番号

3.すべての人に健康と福祉を 9.産業と技術革新の基盤をつくろう

その他