食品の機能性に関する研究をおこなっています。血糖値や尿酸値が高めの方へ向けた食品、免疫系を活性化することで生体防御能を高めることが期待される食品、抗疲労や記憶力維持が期待される食品など、機能性食品の開発につながる研究を進めています。
ある食品成分が腸管での糖吸収を阻害することで食後の急激な血糖値の上昇を抑制することを見出し、実際にその食品成分を機能性関与成分として機能性表示食品が開発された。また豚肉中に含まれる機能性食品成分を分析し、その結果を元にさらに検討を進め、最終的に日本初の豚肉機能性表示食品が届出・受理された。
企業の有する食品素材について、病気の予防・健康の増進が期待されるような効果がないかを検討・解析する。特に従来の実験動物を用いた解析ではなく、動物実験代替法の一つである細胞を用いた様々な機能性評価が可能である。並行して、食品成分の機能性は確認されているもののその作用メカニズムが明らかでない場合、細胞などを用いてその作用メカニズムの解析が可能である。